はじめに
あるところに、あるとき
ひとりの女の子がいました。
彼女の名は春日歩といいます。
しかし
級友らは彼女を大阪と呼びます。
理由は大阪から転校してきたからです。
「そんな安直な……」
表面上は嘆く彼女ですが、
実際は非常に嬉しくもありました。
(これは、おいしいなぁ)
そんな彼女、実はテレビショッピングが大好きです。
その淀みなく流れるセールストークに時間と宿題を忘れることもしばしばです。
忘れ物大王との称号も得ました。
いざ商品が届いても取扱説明書は全く読まない彼女ですが特に不便は感じていない様子です。
「こない便利なものがあったとはぁ〜」